造作譲渡とは何か？トラブル事例やポイントをご紹介！

店舗の内装や設備を残した居抜き物件は、初期費用を大幅に抑えられるメリットがあります。
しかし、ケースによっては、トラブルに発展する可能性もあるので注意が必要です。
そこで今回は、居抜き物件の造作譲渡とは何か、よくあるトラブル事例やポイントをご紹介します。

居抜き物件のトラブルで知っておきたい造作譲渡とは

造作譲渡とは、居抜き物件における退去予定者と新しい入居者の間でおこなわれる、内装・設備譲渡のことです。
原則として、居抜き物件における造作の所有権は、退去予定者が持っています。
そのため、退居予定者は、新しい借主と造作を譲渡する交渉が可能です。
ただ、造作といっても、さまざまなケースがあります。
前オーナーが厨房機器や椅子テーブルを購入したものはもちろんのこと、内装工事をおこなって新たにつくった壁やカウンターなども造作譲渡の対象です。
造作譲渡がうまく進めば、スケルトン工事の費用負担がなくなるだけでなく、退去までの時間を短縮したり、売却益を得られたりする可能性があります。

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造作譲渡でよくあるトラブルの事例

造作譲渡のトラブルとして挙げられるのは、所有者がわからないケースです。
造作物のなかには、オーナーが所有権を持つものもあります。
問題になりやすい設備の一つは、エアコンです。
退去予定者が工事をして設置したなら所有権は退去予定者にありますが、退去予定者が入居した際に設置されている場合は、オーナーの所有物となります。
また、給排気・空調のトラブルがあった際にも、問題が起こりやすい傾向にあります。
付帯設備表に「エアコン・無」や「故障不具合・有」と記載している場合、退去予定者に責任はありません。
新たな入居者が修理費用を負担する必要があるので、間違えないように契約書をよく確認しておきましょう。
そのほか、譲渡対象を確認していなかった事例もよくあります。
契約書に造作譲渡の項目が書かれていない場合は、事前にオーナーへ確認を取ることが大切です。

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造作譲渡でよくあるトラブルを防ぐためのポイント

トラブルを防ぐためには、付帯設備表を契約前にチェックしておく必要があります。
とくに、飲食店用のエアコンは劣化しやすく汚れがつきやすいので、比較的新しい型を設置したうえで稼働させて、チェックすることがポイントです。
店内・厨房のエアコンはきちんと冷えるのか、嫌なにおいがないかなどよく確認しましょう。

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まとめ

造作譲渡とは、居抜き物件でおこなわれる内装・設備譲渡のことです。
よくあるトラブル事例には、所有者がわからないケースや給排気・空調のトラブルなどがあります。
あらかじめ付帯設備表を確認しておくほか、エアコンなどがきちんと稼働するかをチェックしておきましょう。
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